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   大峯顯先生遺稿出版委員会を発足します。第1回出版は『今日の宗教の可能性』の再版です。

アマゾン 仮面ライターさんのレビュー

 

■「仏教の本質とその現代的可能性を見事に解説」 (5つ星のうち5.0)

 

   ・・・・・・ 仮面ライターさん、大峯顯著『今日の宗教の可能性』の感想文

 

 …煩悩具足の凡夫、火宅無情の世界は、よろづのことみなもつてそらごとたはごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておはします―『歎異抄』

 

先ず、私自身はとても熱心とは言えない浄土真宗(本願寺派,いわゆる「お西」)の「門徒」である。さらに付け加えると、私は、帰依すれば「お金持ちになれる」とか「病気が治る」とか、あるいは寄進が多ければ「御利益が増す」とかの類の「現世利益」を説く宗教は「邪」、そして、「哲学なき宗教」は「妄」といった宗教認識を持っている。こうした宗教観は、おそらく例外的なものではなく、むしろ世間一般の「常識」の部類に属するであろう。
さて、「宗教」と「哲学」、別言すれば「信」と「知」は決してアンチノミーの関係ではなく、両者はコインの裏表の関係にある、と私は常々考えていた。この存念をまさに立証してくれたのが大峯顯(おおみねあきら)先生の著した『今日の宗教の可能性』である。本書の由来は、浄土真宗(本願寺派)教学本部主催の住職課程における講義(昭和63年5月27日と6月3日)の録音テープを起稿、編集したもので、同宗「教学シリーズ」の5冊目に当たるようだ。
冒頭述べたように、私はあまり模範的ではない一介の門徒であり、もとより、住職などを目指してはいない。しかしながら、僅かなりとも宗教や哲学に関心を持つ身として、この大峯先生の講義録は、語り言葉ながら「宗教(仏教)の本質」をK.ヤスパースやM.ハイデッガーなどの哲学者の思索をも参勘しつつ解説した素晴らしい内容である。浄土真宗、否、宗教というものに多少とも関心のある方は、是非、本書を精読され、宗教(仏教)の本質とその現代的可能性を感じ取っていただきたいと思う。2007年5月4日
 (仮面ライターさん、ありがとう。gensho)

 


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