■ 令和2年7月豪雨災害 熊本復興支援の報告 2020/07/09〜14

 

■ 7月9日(木)、宮崎教区・若潮会(40才未満の青年僧侶の会 会長:尼子鴻志 正定寺副住職)は教区内87ヶ寺に「復興支援物資」の拠出を依頼しました。2016年の熊本地震へのお見舞い活動・復興支援ボランティアで、熊本教区の青年僧侶とふとい情報網をもつ副住職は、県境をまたいでのボランティアができない現状で、現地ボランティアが今必要としている物資を宮崎県内で募集し、お届けしようと思いたったのです。

 

■ 7月10日(金)13:30 これをうけて正定寺では、住職・副住職・門徒会長の3名で対策会議。緊急にダーナ活動会議をすることになり、緊急電話連絡網をつかい、総代・仏婦幹事に招集連絡をしました。

 

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■ 7月11日(土)13:30 住職・副住職・門徒会長・総代4名・仏婦幹事13名(計20名)が集合。副住職が今回の支援活動を提案しました。ダーナ会計からのお見舞い義援金の支出は別におこなうこととして、今回はダーナ会計から、一人2〜3000円程度、必要物品をホームセンターやドラッグストアなどから買い集めてくることにしました。消毒液など一人一個までとお店で購入制限されている商品もあるので人海戦術で動き、領収証をもらい精算する方法をとりました。角スコップ・ゴム手袋・マスク・消毒液・ウェットシート・雑巾等々、いま熊本県内のボランティアが必要としているものを、7月14日に届けることを確認。県中央部ならびに県北の支援物資は、宮崎市の宮崎別院へ集合。県南部の物資は正定寺に集合。最終的に、全体を正定寺に集合させて、7月14日に若潮会会長&有志が現地にお届けすることになりました。話し合いは40分で終わり、「さあ、もう今日の内に車に乗り合わせて買いに行こう」といそいそと動き出す頼もしい総代・仏婦。わたし(住職)も角スコップ2本・土嚢袋100枚を買いにDIYハンズマンに行きますと、レジの列はにこにこ笑顔の正定寺門徒だらけ。

 

■ 7月12日(日)の9時・10時.11時の本堂内勤でも、住職法話の中で「熊本復興支援」を呼びかけ、JAや郵便局などからもらったタオル(未使用)があったら、寄付してくださいませんかとお願いしたら、早速13日には、次々とタオルが届きました。

 

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■ 7月13日(月) 若潮会メンバーの五條さん(高崎・善性寺若院)・大河内さん(庄内・願心寺若院)は、宮崎市内や県北から寄せられた支援物資を本願寺宮崎別院にもらいに行きました。午後1時30分からは、正定寺総代・仏婦が集まって、支援物資の仕分け・分類リスト作り・箱詰めを担当。

 

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■ 7月13日(月) 夕方には、副住職・五条さん・大河内さん・岩崎さん(小林・浄信寺若院)が集まって最終点検し、運搬車両に乗せました。(運搬車両は、12日の10時にお参りされていた建設業の門徒から提供の申し出があったのです。)

 

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荷台満載の支援物資。緊急のお願いにご協力くださった寺院様・門徒様、ありがとうございました。
(若潮会からの報告 支援物資リストPDF)

 

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■ 7月14日(火)9:00 副住職と大河内さんが被災地に向かって出発。現地僧侶ボランティアの拠点である人吉市・本願寺人吉別院様・津奈木町・光明寺様に支援物資を届け、18時に無事帰山しました。車両にはったマグネットステッカーは、住職が作成(いつもマグネットと白紙ステッカーは用意してあります。)

 

■ 災害はいつ起こるかわかりません。みずからが被災者になるか、支援ボランティアになるかもわかりません。今回の支援活動は、今後予想される「南海トラフ巨大地震」・「日向灘沖地震」で宮崎が被災したときの県内寺院の協力ネットワーク作りへの大きな一歩になったと思います。動いてみて、やってみて、身体で学んでいくのです。頼もしい青年僧侶の皆様に、「合掌」 

 

 


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